武富士、過払い債権受け付け終了=同業他社も注視
報道によると、 会社更生手続き中の消費者金融「武富士」(東京)は28日、「過払い利息」の総額確定に向けた利用者からの届け出の受け付けを一部を除き締め切った。
届け出規模は同業各社への請求を占う目安となるため、業界関係者の関心を集めている。
過払い利息は顧客が利息制限法の上限を超えて支払った金利。武富士はこの金利の返還負担で経営が悪化し、昨年9月に破綻した。弁護士の小畑英一管財人は破綻時の会見で、過払い利息の届け出を最大200万件と示唆していた。
武富士は約135万人にはがきを送付したが、受け付けが滞ったこともあり、届け出は1月末現在では約33万件と低調だった。このため、最終日の受付時間を午後7時から9時に延長したほか、同日までに申請書類を請求した場合は2週間後まで受け付ける例外措置を取った。
それでも「届け出は既に一巡している上、煩雑な手続きが障害となり、上乗せ幅は限定的ではないか」(津田武寛シティグループ証券アナリスト)との見方が出ている。
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