ヤミ金が増殖~お金を借りられないの人受け皿に
報道によると、改正貸金業法による規制強化で、正規業者の廃業が相次ぎ、お金を借りられない人が増えている。
。しかしそうした人たちの受け皿として、ヤミ金が増殖……。このような“負のスパイラル”が、いま貸金業界で広がりを見せている。
2002年ころからヤミ金の横行が社会問題となり、警察は取り締まりを強化。2003年には「ヤミ金融対策法」が施行され、その後、この問題は収束するかのように思われた。しかし2005年以降、ヤミ金事犯の検挙人数は700~1000人ほどで推移しており、悪徳業者の撲滅にはほど遠いのが現状だ。
ヤミ金の手口は大きく分けて3つある。1つめは事務所などを持たず、連絡手段は携帯電話のみ。その携帯電話を使って、貸し付けや取り立てを行う「090金融」。2つめはヤミ金グループ間で債務者に関する情報を交換し、同じ債務者に次々と融資を行う「システム金融」。
なぜ水面下で、ヤミ金が増えているのだろうか。その最大の要因は、2007年から2010年6月までに段階的に施行される改正貸金業法だ。この法律は多重債務者問題を解決するために、2006年12月に成立・公布されたもの。段階的に規制を強化し、2010年6月めどに貸出残高を収入の3分の1までとする総量規制のほか、上限金利を現行の年29.2%から15~20%に引き下げる。
さらに上限金利の引き下げに対応するため、貸付金利も低下している。消費者金融大手4社の平均貸付金利は23%(2006年3月)から17.8%(2009年9月)に。貸付残高の減少と金利の低下は、貸金業者の体力を急速にむしばんでいった。
貸金業者をさらに追い詰めているのが、過払い金返還請求だ。これは2006年1月に最高裁判所で、出資法と利息制限法で定められた2つの上限金利の間のグレーゾーン金利を違法とする判決が出たことに対する措置。この違法判決を受け、過去に取りすぎていた過払い利息の返還請求が貸金業者に殺到した。このままいけば“暗いトンネル”へ突入することになりそうだ。
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