武富士も債務不履行 消費者金融が瀬戸際に
報道によると、消費者金融大手武富士が9日、アイフルに続いて「債務不履行」の状態に入った。
資金繰り対策の結果とはいえるが、貸付を大幅に絞り収益も減っているため、
今後も規模縮小が続きそうだ。業界全体も貸付金も減りつつある。
昨年転換社債700億円を発行した「武富士」は、株価低迷で来年6月に全額繰り上げ返済を求められるのは必至。このため先月、返済を減額・猶予してもらう組み替えを投資家に提案し、
101億円分を2011年4月までの分割返済に振り替えた。
しかし市場では、こうした手法は部分的な「債務不履行」とみなされる。
一方、アイフルは9月に、債務の返済猶予を求め、私的整理の一種
「事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)」に入っており、
消費者金融大手4社のうち2社が借金返済に窮するという事態だ。
消費者金融を追い詰めているのは、利息制限法の
上限を超える「グレーゾーン金利」で取っていた過払い利息の返還だ。
支払いが続くため、手元資金の確保が生死を分ける。
独立系の武富士、アイフルは大手銀行の後ろ盾がないため厳しい。
武富士は貸し付けをほとんど停止。債務の組み替えに加え、
保有不動産を担保にした資金調達を急いでいる。
銀行系のプロミスとアコムも
独立系ほどではないものの、事業規模を縮小中。業界全体でも、
最近1年間の月間の貸付金額は前年比20%程度のペースで減っている。
背景にあるのは、来年6月までに予定される改正貸金業法の
完全施行だ。個人向け貸し付けの総量が規制されるほか、
各社は金利を新しい規制水準に前倒しで下げており、
貸し倒れリスクの高い人には貸さなくなってきている。
一方、日本弁護士連合会は、業界の規模縮小について評価し、
予定通りの完全施行を求めている。
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