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支えがあれば 頑張れる(生活再生へ 親身な助言など必要)

読売新聞によると
男性(77)は昨年と同様、都内東部にある団地の1DKの部屋に迎え入れてくれた。
元記事

==以下引用==
7月下旬の蒸し暑い日だったが、クーラーも扇風機もない暮らしは変わらない。

 ただ、電話機の横に積まれていた消費者金融への支払い伝票はなくなっていた。

 表情も明るく、「1年前の暮らしとは雲泥の差。夜もぐっすり眠れる」と言って、缶コーヒーをおいしそうに飲んだ。

 昨年7月、本紙「くらし家庭面」の連載「生活ドキュメント」で、多重債務問題を取り上げた。

 その時、取材した人々に再び会ってみようと思った。債務整理をした後、1年で暮らしがどう変化したのか知りたかったからだ。

 対象者は5人。だが、なかなか連絡はつかなかった。電話番号が変わっている人もいた。支援団体に聞くと、厳しい生活状況で体調を崩している人もいた。

 その中で、この男性だけが元気に迎えてくれた。

 昨年の春頃、男性は毎月10万円を超える消費者金融とヤミ金融への支払いで悩んでいた。「命を絶とうか。ひったくりをしようか。何度もそんなことを考えていた」

 民間の相談機関に駆け込んだのは同年5月。相談員が、不法なヤミ金業者からの取り立てをとめ、消費者金融5社分の債務を整理するために司法書士を紹介してくれた。

 今年初め、全社の任意整理が終わった。約30万円の過払い金(貸金業者に払いすぎた利息)は、すべて残債の支払いと手続き費用に充て、手元には残らなかったが、「出口がないと思っていた借金生活から解放され、本当に感謝している」。

 男性は警備員の仕事を続けていた。妻(78)はシルバー人材センターを通じてビル清掃をしている。不景気のためか、センターで働きたい人が増えて、この春から、週3回だった仕事が2回に減り、1万円ほどの減収になったのが少しつらい。

 収入は2人で毎月約14万円。約6万円の家賃、2人で約1万円の介護保険と後期高齢者医療保険料、約1万5000円の電気や水道などの公共料金。収入の半分以上が必要経費に消える。

 そんな生活を見透かしているのだろうか、男性宅には今もたまに、見知らぬ貸金業者から「融資しますよ」と電話がかかってきたり、チラシが投げ込まれたりする。

 だが、男性は「もう引っかからない。同じことを繰り返したら、助けてくれた人の恩をあだで返すことになる。本当に困ったら、いつでも相談に来るように言われているんだ」。その言葉には、強い決意と、だれかに支えられている安心感が表れていた。

 今回の取材を通して知ったのは、多重債務者は、債務整理だけでは、生活を立て直すことが難しいということ。そもそもの収入が低かったり、長年の困窮生活にくたびれ果てていたりするからだ。

 必要なのは、仕事と収入、急場をしのぐためのセーフティーネット貸し付け、家計管理に関する継続的な指導、「いつでも来るように」と親身に言ってくれる専門家だ。

 「多重債務問題は、借金という枠内に収まらない貧困の問題」と生活サポート基金の横沢善夫さんは言う。この不況で、暮らしが立ちゆかなくなる人が増えることが懸念される。

 「自己責任」と切り捨てるのではなく、支援の手を差し伸べなければならない。穏やかな表情の男性を見て、そう思った。

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